ジボンドルション

作品
posted by 雪山童子 at 12:18Comment(0)日記

アーチストセンター展(第50回最終回展)に参加して、、、。

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第50回アーチストセンター展(最終回)に妻・政恵と参加し、2/27日無事搬出が完了した。

過去にも2度、運営委員から声がかかり参加したわけだが、多忙な中にも参加を承諾した理由は、会の創設者の一人であり、友人でもあった山本宣夫氏が昨年逝去されたからである。

その、弔い合戦の思いも込めて、会の当初の志(美術を社会に開くという)を体現しようとの現事務局長である野村俊幸氏の呼び掛けに呼応したのである。

テーマは、「ビジュツ、行動せよ!」展。しかし、このテーマも当初は、ロシア・ウクライナ情勢を考慮に入れた「ビジュツ、応答せよ!」で、臨場感のあるリアルタイムのネーミングで時勢にかなったものと、すこぶる気に入っていたのであるが、一部の参加者から異議申し立てがあり、変更するという、弱気なものになってしまったようだ。

また、すでに出来上がった展のフライヤーにもその批判が飛び火して、デザイン変更で印刷し直すというような顛末まで付いて、残念であった。

この会の当初の顧問であった批評家針生一郎は、戦後復興を目指す日本社会が、経済一辺倒に傾きすぎるのを危惧し、人間平等な文化による復興こそが、日本再生への道であり、社会の権力者が作るヒエラルキーを壊してより開かれた文化運動の母体の一つとして、この会を若手無所属美術家の拠点としたのである。

その志に鑑みれば、今回の顛末は、戦後の日本社会の戦前への真摯な反省が、薄れ、消え去ろうとしている現社会の趨勢と有様をリアルに体現したことになる。

私としては、当然、当初のアーチィストセンターの創立精神に立つわけで、この命の続く限り、その実(まこと)を発信し続けるつもりだ。

芸術によるアンガ-ジュマン!   「ビジュツ、生抜きます!」 

posted by 雪山童子 at 11:55Comment(0)日記

対話をするにあたって Article 1(第一条)

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Article 1

視界を広げる。角度のある視界、高低差のある視界、立体的視界、遠近法的視界等々。多面的視点に、更に時間塾も考慮に入れればgood,betterである。

視界(ビジョン)ということでいえば、思想家の山折哲雄氏の視点は面白い。

「海外から帰国の機上、日本列島に近づいて高度3000メートルの上空から眼下を見下ろすとほっとする。周辺は大海原が取り巻き、陸は見渡す限り森と山。砂漠の景観とはまるで違う。やがて機首を下げると、今度は広大な田園地帯が広がっている。さらに高度が下がると、工場群や都市群が見えてくる。 いつも思うのは、日本列島は三層構造で成り立っているということだ。深層には森と山に満ちた縄文的世界があり、次に農耕と稲作の弥生的世界がある。そして最後に近代都市だ。、、、。」

なるほど、日本文化の成り立ちを月並みな歴史的観測からではなく、リアルな空間的パースペクティブな視点でとらえるというのは、ユニークであるし新鮮な視点である。

このような視点を巧みに取り入れながら、対話を掘り下げていくことは、今後ますます要求されることであろう。
posted by 雪山童子 at 12:32Comment(0)日記