対話をするにあたって Article 1(第一条)

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Article 1

視界を広げる。角度のある視界、高低差のある視界、立体的視界、遠近法的視界等々。多面的視点に、更に時間塾も考慮に入れればgood,betterである。

視界(ビジョン)ということでいえば、思想家の山折哲雄氏の視点は面白い。

「海外から帰国の機上、日本列島に近づいて高度3000メートルの上空から眼下を見下ろすとほっとする。周辺は大海原が取り巻き、陸は見渡す限り森と山。砂漠の景観とはまるで違う。やがて機首を下げると、今度は広大な田園地帯が広がっている。さらに高度が下がると、工場群や都市群が見えてくる。 いつも思うのは、日本列島は三層構造で成り立っているということだ。深層には森と山に満ちた縄文的世界があり、次に農耕と稲作の弥生的世界がある。そして最後に近代都市だ。、、、。」

なるほど、日本文化の成り立ちを月並みな歴史的観測からではなく、リアルな空間的パースペクティブな視点でとらえるというのは、ユニークであるし新鮮な視点である。

このような視点を巧みに取り入れながら、対話を掘り下げていくことは、今後ますます要求されることであろう。

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