



Siddhartha Art Gallery企画展に寄せて
セツ・スズキ ドローイング&彫刻作品展
タイトル: Diary - My Art = My Sutra
個展の経緯と意図
今回の企画展は、昨年末開催したタラゴンミュージアムでの展示(Japan4)を見たMrs. Sangeeta 女史(Siddhartha Art Galleryオーナー)の要請に応えての展示であり、その後の日々のレアな思いを日記風に描きためたドローイングと終生のテーマである新作RAKANマスクの展示である。
サブテーマは、「私のネパールそしてヒマラヤ」。
私にとってネパールでの日常は、故国日本同様、個別的でローカルなものを象徴する場であり、ヒマラヤは、限りなく天に近づくグローバルで普遍的かつスピリチャルなものを象徴している場である。
この2つのファクターを通して、私とは何か?人間とは何か?そして世界とは何か?という根源的テーマを考え、宇宙までをも視野に入れたつもりである。
もとより、展覧会というものは、作家にとって、どこまでも個人的な日々の思考や体験、感覚を絵画や彫刻という形で物質化し、その成果を問う場であるが、願わくば、個人の限界を越えて、ネパールの鑑識眼のある人々の心の琴線に触れることができる作品展であることを願うばかりである。
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