対話をするにあたって Article 1(第一条)

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Article 1

視界を広げる。角度のある視界、高低差のある視界、立体的視界、遠近法的視界等々。多面的視点に、更に時間塾も考慮に入れればgood,betterである。

視界(ビジョン)ということでいえば、思想家の山折哲雄氏の視点は面白い。

「海外から帰国の機上、日本列島に近づいて高度3000メートルの上空から眼下を見下ろすとほっとする。周辺は大海原が取り巻き、陸は見渡す限り森と山。砂漠の景観とはまるで違う。やがて機首を下げると、今度は広大な田園地帯が広がっている。さらに高度が下がると、工場群や都市群が見えてくる。 いつも思うのは、日本列島は三層構造で成り立っているということだ。深層には森と山に満ちた縄文的世界があり、次に農耕と稲作の弥生的世界がある。そして最後に近代都市だ。、、、。」

なるほど、日本文化の成り立ちを月並みな歴史的観測からではなく、リアルな空間的パースペクティブな視点でとらえるというのは、ユニークであるし新鮮な視点である。

このような視点を巧みに取り入れながら、対話を掘り下げていくことは、今後ますます要求されることであろう。
posted by 雪山童子 at 12:32Comment(0)日記

ポストコロナにおけるクリエーションとアクションは 対話から、、、。

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Siddhartha Art Gallery 個展 2019


いやー、ブログ記載再開まで、なんとも長いブランクであったことよ!

ネパールでの個展(Siddhartha Art Gallery)を最後に丸三年、、、。


それにしても今思うことは、2020年初頭に世界中に蔓延した未知のVirusのために、その後の世界の様相は、激変してしまった。

人類は、どうも世界の否、宇宙の負のサイクル(螺旋)運動に好むと好まざるとを問わず、巻き込まれてしまっているようだ。

この流れで、愚の極みとも言える100年前の世界大戦の悪夢を繰り返さないとも限らない。そんなムードや兆候を感じているのは、私だけではないであろう。

それは、自然界における生物としての新型ウイルスのみに限った話ではなく、悪意の人間によるPC上のウイルスしかり、更にそのネット上に溢れるフェイク情報の蔓延も同様の現象であろう。つまり、何が真実かを見極める能力や規範が脆弱になり崩れようとしているのだ。その思想的混乱やカオスの中で、コミュニケーションの双方向性がうしなわれ、不信が増長し、戦いは始まる。

もうやめようではないか!愚の感情の極みは、、、。

今は、人類の頭脳に残されたもう一つの脳力。冷静な理知の力こそが問題解決の道と信じたい。そのために古来東西の先人、賢人は、対話、対話、そして対話こそが、悠久なる平和・繁栄への道であると重ねて言い残してきたのではないか?

 
posted by 雪山童子 at 11:52Comment(0)日記