極北の芸術(1)

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「真の文学は滅びに通ず。文学とは破滅のことだ!」
 
 この強烈な言葉を残し、太宰治は死んだ。この言葉は、そのまま芸術にも当てはまる。全てではないが、一つの芸術家のありよう、その思想の極北の表現として存在する。かくいう私自身が、そのような思想に取りつかれそうになったことも正直に表明しなければならない。しかし、今の私にはこのような、若さゆえのというべきか、実直、焦り、猪突猛進はない。
 
 私はこれまで、身近で自死した多くの人々を知っている。そしてその周囲に残された肉親、関係者の悲痛が言葉にできないほど深いということも知っている。それは死者の無念が、残された生者の心の中に黒い闇となって生き続けることだ。これは、やはり人間としてお互い不幸なことであると思う。
 私は私の死後、残された者にこのような苦しみを与えたくない。それは、人間のエゴの対極にある最少の愛の形であると思うからだ。
 
 ともあれ、問題解決のためには「死に至る病」うつ病などという精神病理学などの面からのアプローチも当然必要なのであろうが 、全体的には人類の歴史的叡智から学び取ることも必要であろう。
  ブッダの法華経には、「衆生所遊楽」とある。結論から言えば、人間は人生を楽しむためにこの世に生まれてきた。と仏は言う。この深く楽天的ともいえる人生観を人々が、心底信じ、実感できる社会になったとき人類は、もう一段飛躍できるのではないだろうか。
 
 


posted by 雪山童子 at 13:41Comment(0)日記