「長江文明の探求」と「田植プロジェクト」

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久方ぶりに日本における稲作農耕に関する本を読んだ。この本は、2004年出版された「長江文明の探求」という本で、哲学者梅原猛氏と環境考古学者安田喜憲氏の共著によるものである。出版間もないころ購入したという記憶はあるが、その後中身をしっかり読むことも無く現在まで書棚で眠っていたのである。日ごろの怠け癖が、この辺にもよく現れているのだ。(自戒)

それはともかく、やはり、想像していたことではあるが、この本は、涙が出るほど素晴らしいものであった。そして、それはあつかましいかもしれないが、私が「田植プロジェクト」を実践し続ける意味を強力に後押ししてくれる応援の書とも思えるほどであった。
麦作牧畜型の文明(西洋)と稲作漁撈型の文明(東洋)の対比を通して、人類の21世紀は前者の反省に立って、後者の文明の叡智から多くを学ばなければ、危機的なものになるという論調には、まったく同感である。稲作の起源が長江中流域であったという発見も科学的知見と芸術的直感の融合の成果であったというのも納得できる。

今後、更に研究を推し進めて、東南アジア、南アジアとの関係も明かしてもらいたいものだ。それは、柳田国男の「海上の道」、大野晋の「日本語がどこから来たか」という問題とも深く関連しているし、我々の文化の多様性ということの歴史的裏づけとなるものだからだ。


posted by 雪山童子 at 23:06Comment(0)日記